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NORAKOの隠れ家

子育てが終わり、夫婦二人暮らしとなったアラフィフ・パート主婦の日常です。

 気持ちよくYESと言えなかった。

 昨日、総合病院の待合室で父と並んで診察を待っているときに
ふと父が思い出したように

「そうそう、お前に頼みたいことがあったんだ」

と言葉を発した。

まあ、大した話じゃないだろうと思い

「なに?」それなりに明るく返事をすると


「近いうちに一度、〇〇のところへ行きたいんだがお前に頼めないかと思って。」

と、父。

その名前を聞いて、反射的に凍り付いてしまった。


たしか以前にもこの人のことをブログに書いたことがあったなぁと思って
過去記事を漁ってみたら、やっぱり書いていた(笑)

過去記事


間柄は父親の従妹。

あちらはわたしのことをよく知っているみたいだけれど
わたしのほうは幼少期に会った記憶なんて
残っているわけがないので、ほぼ気持ちは他人に近い。

大人になってから会ったのは、
母の葬儀で1度、
その後、父とその叔母(叔母ではないけど面倒なので叔母と書く)の家を訪ねたときの1度だけ。

つまり、大人になってから会ったのが2度しかなく
その2度目に会ってから10年以上経っているから
どんな人だったか、どんな顔だったかすら思い浮かばない。

わたしにとっては、ご近所さんよりも遠い存在だ。

その叔母のところへ、突然父が行きたいと言い出した。
そして、「お前に頼みたい」と。

お前に頼みたい=車で乗せてってくれ

という意味であることはニュアンスですぐにわかる。

瞬間、わたしは顔がこわばってしまって
すぐに「いいよ」とは言えずに、えっ・・・・・?ってなってしまった。


実はわたしの父親、
つい先日まで、海外旅行に行っていた。
海外旅行に行けるくらい、体調が安定しているのは非常に喜ばしいことだけれど

旅行中に、父が海外にいることを知らない叔母から
なんと海外に(携帯に)着信があったというのだ。

それで父は

「国際電話のことがよくわからないので、
〇〇ちゃん(叔母)のほうへ何万円も請求がいってたら申し訳ないから
その分を払ってやりたい。それもかねて一度訪ねたいと思って。」

と・・・・それが「行きたい理由」だった。


叔母の家までは、高速を使って片道2時間の距離だ。
わたしの住んでいるところもそこそこ田舎だけれど、
それよりもっと田舎。はっきり言うとド田舎である。


土地勘なんてない、自分で運転していったこともない、
くねくねとした山道へと続く道のりを(←なんとなく景色だけは覚えている)
往復4時間ひとりで運転するとか、不安以外ないから
どうしても気が進まない。




そもそも、国際電話の料金を払うだとか、
そんな口実で行きたいだけなら、ひとりでJRでも使って行けばいい話。


それをわざわざわたしに頼んでくるということは

「乗せていってもらう」ことよりも


わたしと一緒に行きたい、というそれが本音だとすぐにわかった。

それがわかっていながら・・・
どうしても即答で「うん、いいよ」とは言えなかった。


でも、行きたくない本当の理由は、遠いからじゃない。


「話すことがないから」だ。


昔、父に連れていかれたときのように
二人が楽しそうに話し続ける様子を、とりあえずニコニコしながら
精いっぱい笑顔で聞いて、相槌を売ったり
「いい顔」をするしかできない。

「ますますお母さんそっくりになってきたわねぇ」と二人から言われるに違いない。

二人で母の思い出話をするかもしれない。
わたしが小さいときはこんなだった、なんて話やら。

その間、わたしはどんな顔をしていればよいやら。
もう10数年前に訪ねたときの居心地の悪さしか印象に残ってない。
アレをもう一度ってことなのか?(泣)


また以前のように(過去記事)
「泊まっていけばいい」と、強く慰留される可能性も高い。


冗談じゃない。絶対に嫌だ。断固拒否したい。


わたしは父のためを思って、
自分にできる限りのことをしてやろうとは思っている。
だから東京も一緒に行ったし、次は福岡にも一緒に行く予定にしている。


それらはわたしにとって「父のためにできる」のことだけど、

ほぼ自分にとっては他人同様でしかない叔母の家に
連れていかれて、会話を楽しむことを強要されるのだけは
自分の「できること」の範囲を超えている、しんどいことなのだ。
考えただけでも、胃が痛くなるほどの最大級の憂鬱事案なのだ。

きっと誰でも一度や二度は
子供のころに、全く知らない親戚の集まりに親に連れていかれて
長時間、行儀よくしていなくちゃいけない空気の中
早く終われ、早く帰りたい、って願ってた経験があるはず(笑)

わたしにとって、叔母の家に行くというのはそれと同じこと・・・。



しかもイヤでしかたない、という気持ちを
父に悟られてはいけないという。


父が国際電話の料金を気にしているので
その場でスマホで調べてやったところ(私もよくわからないので)

どうやら、「着信側に料金が発生する」とわかった。
それを父に伝えたところ

「そうなのか。それならよかった。
まあ、だったら・・・わざわざ行かなくてもいいか・・・。」

と、案外すんなり行くことを取りやめてくれた。


でもそれは、本当は「いいよ」と即答しなかったわたしが
気乗りしていないことを、父がすばやく察知したからかもしれない。


気持ちよく「いいよ」と言えなかった自分は
すごく冷たい娘なのかもしれない・・・と、

ホっとするのと同じくらい、心が痛んだ。


ただ、いったんは引き下がってくれたけれど
そのうちまた言い出すかもしれない。
(たぶん、国際電話は口実であって、わたしと叔母のところへ行きたいのが本音だろうから)


そのときは、わたしは拒否できるのだろうか・・・・。


なんだか自分的に、とても後味の悪い会話となってしまい
1日経っても、胸がザワザワしています。