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NORAKOの隠れ家

子育てが終わり、夫婦二人暮らしとなったアラフィフ・パート主婦の日常です。

 ドラマを見たら原作が読みたくなって。

日ごろ海外ドラマを中心にHuluで動画を堪能しているわたしですが

先日、珍しく日本のドラマを見てみようかなーと思いまして
物色していたところ


ふと気になって見始めたのが、

「下流の宴」っていう、黒木瞳さんが主演していたドラマ。

きっと当時見ていた人も多いかも???

わたしはリアルタイムで放映しているときは
全然知らなかったのだけど、
たまたまHuluで見かけて、1話見てみたら
これがすごくハマって、

週末だったこともあり、
1日で全話、一気に見てしまいました。


いやーーー。ホントに面白かった!

”面白かった”というのは、
思わず笑ってしまうところもある・・・という意味もあるけれど
共感できる心情や、考えさせられるところもあり・・・と

主婦として、母親としてかなり興味深いテーマだったからです。


あんまりおもしろかったので
原作を読みたくなって、順序が逆ではあるのですが

電子書籍で原作まで買ってしまいました。

ドラマにもなっていたということで、ご存知の方も多いかも?ですが、
知らない方のために、どんな話かというと


中流家庭の専業主婦である、由美子は
亡くなった父親が医者、自分も国立大卒、

そして有名大学を出て、名の知れた大企業に勤める夫をもち、
「上流」とまではいかないまでも、
人に聞かれて恥ずかしくない程度の学歴と社会的地位に対するこだわりが強い女性。
学歴のないことや、育ちの良し悪し(※彼女目線)で
人を見下す人。

当然、我が子の教育にも力が入り、大きな期待をかけて
いい大学、いい就職、いい結婚を・・・・!と意気込んで育てたのだけれど

その熱意と努力は空回りで、息子は中高一貫校を中退、
何に対しても無気力で、欲も向上心も持たない、
別に一生バイト生活でいいし・・・と言う、フリーターになってしまう。

息子はまだ20歳。まだ今なら間に合うはずだ、
もはや有名大学でなくともいい、とにかく大学に行って欲しい!と
母は悪戦苦闘するのだが

息子にはその気はサラサラなし。
しかも家を出てしまい、ネットで知り合った同じフリーターの女の子と同棲、
結婚すると言い出す始末。

その相手は、到底 母親である由美子が息子の相手として
認められるわけもない「下流育ち(と、由美子が見下す)」の女の子。

あなたと息子じゃ釣り合わない、
結婚なんてとんでもない!と言う由美子に対して、
息子の彼女は、「じゃあわたしが医者になったら結婚を認めてくれますか?」と言い出し

さて、そこから母と息子、息子と彼女、家族のいろんな出来事や思いが交錯していき
最終的にどんな結末となるのやら・・・


というお話かな。

原作よりも、ドラマのほうが「母親のいやらしい本音」がより強く演出されていて
よかったかなって思います。

そして、この「下流の宴」に出てくる「由美子」のような母親像を
「とんでもない母親」って決め付けるのは、
かなり”イイコぶりっ子”な意見なんじゃないかなぁ・・・と思うわたし。


口にしないだけで
誰だってみんな、「中流」でありたいという気持ちは持ってるはず。
少なくとも”普通”でありたいって思ってるはず。

”普通の家庭”
”普通の親子”
”普通の生き方”

・・・・と。

ただ、その”普通(中流)”って、いうのがどんな暮らしを指すのか?は
個人個人で少しずつ価値観の分かれるところなのだろうけど・・・


事実、もしも自分の息子が、この小説の息子のように
「別に一生バイトでいいしー」と、フリーター生活を始めたら?

ある日突然、
「彼女が妊娠したから結婚したい。大学はやめて働く」
なんて言い出したら???

そりゃもう、「あなたの人生だから好きなようにしなさい」だなんて
大らかに構えられないのが現実ですよ、わたしなら(笑)。

「息子さん、今どうしてるの?」と、人に聞かれたくないから
スーパー行くにも知り合いに会わないようにしちゃうかもしれないし。


たとえば、息子が高校中退していたとしたら・・・・・・
さすがに無理矢理、大検を受けろだなんてことは言わないと思うけれど

「バイト暮らしなんてダメ。せめて正社員で働ける仕事をさがしなさい」

くらいのことはやっぱり言っちゃうと思うし。

将来の結婚相手だって

別に学歴はなくてもいいけれど
何度もコロコロ仕事を替えているような人はイヤだな、
家庭や親子間にいろいろ問題を抱えている人は不安だな、

「普通の家庭で普通に育って人がいいな」って
やっぱり本音の部分では思ってしまうだろう・・・・。

(そこで”普通ってなんだ?”ということになるのだけど)


みんな心のどこかで周囲との格差を気にしてるはず。


たとえば自分の家族だったり子育てだったりが
自分が思い描いていたような理想とは違う方向に進んでしまったとき・・・

周りも似たり寄ったりだったら「うちだけじゃないんだ。」とホっとし、

もしも周りが我が家よりももっと問題を抱えていたら
「うちなんていいほう」と、下を見て安心し

「うちのほうが・・・」と思っていた知り合いやその子供が
いつのまにか自分たちよりも”上のほう”に行っていたことに知って
心をざわつかせたり

そんな黒い感情は、絶対に誰にでもあると思うんですよね・・・。

けれど、現実には・・・・
この「下流の宴」に出てくる由美子のように
”あなたなんて認められない”だなんて口にはできず

そんなふうに相手を下に見てしまったり、上に見てしまったりする自分のことを
「なんて心の狭い・器の小さな人間なんだろう、わたしは!」と自己嫌悪に陥ったり
悶々とする気持ちを吐き出せずに落ち込むくらいしかできないんだな。




わたしがドラマを見てから、原作を読みたいなと思ったのは

由美子のドロドロした感情だったり、
息子の恋人の”たまちゃん”のまっすぐな言葉や
その”たまちゃん”の母親の”実は登場人物の中で誰よりも人間の出来ている”深い言葉だったり、

登場人物の言葉が、どれもこれも考えさせられるものだったからです。

それらを活字で噛み締めたいなぁ~~~と思ってしまいました。

中でも、最終回で、この息子が言う言葉は、かなり重みのあるものでした。
(ネタバレになるので、内容は伏せますが^^;)


最初から最後まで
ずっと

「こんな生気のない男がわたしの息子だったら、絶対腹立つわー」なんて

イライラしながら観ていたのに

彼がドラマの最終回で言葉にした、彼の本心は


これもまた「ああ、そういう気持ち、わかるかも。」と、
胸に刺さるものがあり、自分にはそういう感情もあるな、と共感できるものだったんですね。

(ちなみに、この息子役は今やすっかり人気俳優となった”窪田正孝くん”が演じてます。
4年前からすでにこんなに演技がうまかったんだなぁ・・・改めてすごいなぁ・・・と、驚かされます)





同世代の主婦にもいいし、
これからわが子が受験世代に入っていくというお母さんたちにも
”認めたくないけど、こういう気持ち、わたしもわかるなぁ~”と共感したり、
考えさせられることの多いお話なので、


わたし同様に、この小説を「知らなかった」という方には
かなりオススメです。

原作とドラマと、両方を比べてみると・・・・

ドラマのほうが脚本やキャストがドンピシャリですばらしいので
より感情移入できる気がしますよ♪
(DVD化されているため、レンタルショップにも置いてあるんじゃないかな)






興味のある方はぜひ!




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